ZED-X20P のレポート

テスト環境
使用アンテナ : ANN-MB2 (u-blox)
アンテナ位置 : 神奈川県茅ケ崎市
近隣の携帯基地局 : 約100m先の基地局が LTE 1.5GHz帯を送信
バージョン HPG 2.02 のレポート
u-blox社リリースノート
   Release note for ZED-F20P firmware HPG 2.02
   GPS L5 configuration

今回のアップデートはSPARTNの改善がメインなので日本での運用には影響なしのようです。
u-center2のコマンドメニューには
   CFG-QZSS-L6_RSDECODER = DISABLED
   CFG-QZSS-L6_RSDECODER = ERRDETECT
   CFG-QZSS-L6_RSDECODER = ERRCORRECT
が登録されているので将来のアップデートでCLASがサポートされるものと期待しています。

24時間実測データ(各モードで2回計測)
QZSS SLAS 2drms(水平)
a
2drms(垂直)
 
平均値の誤差(水平)
b
平均値の誤差(垂直)
 

a + b
Enabele True 1.22m 2.02m 0.29m 5.6° 0.83m 1.51m
1.17m 1.92m 0.55m 14.0° 0.41m 1.72m
Enabele False 1.02m 1.77m 0.44m 0.3° 0.60m 1.46m
1.54m 2.14m 0.21m 147.6 ° 1.18m 1.75m
Disabled True 0.76m 1.69m 0.51m 359.3° 0.58m 1.27m
0.88m 1.50m 0.57m 20.1° 0.36m 1.45m
Disabled False 0.94m 1.87m 0.60m 15.3° 0.50m 1.54m
0.80m 1.49m 0.64m 357.6° 0.24m 1.44m
2drmsは平均値基準
SLAS : CFG-QZSS-USE_SLAS_DGNSS = True/False
注)1台のGPSで観測しているため同一タイミング条件のデータではありません

2drmsの収束グラフ(計測開始時刻を1時間間隔でずらした50時間の集計)
2drms

バージョン HPG 2.00 のレポート
1. DGPSでの24時間観測データ
   2drms (平均値基準) : 水平 約0.9m、 垂直 約1.5m
   平均値と真の位置との差 :水平 約0.5m (北寄り)、垂直 約+0.6m
   注)SLASやSPARTNの有効/無効コマンドを実行しても有意差を生じない
      CFG-QZSS-USE_SLAS_DGNSS の True/False。
      QZSS の Enable/Disable。
      CFG-SPARTN-USE_SOURCE の 1-LBAND/IP。

2. RTK機能
   正常に機能する。

3. GLONASSに未対応
   GNGSAセンテンスのGLONASS対応分、およびGLGSVセンテンスは出力されない。

4. CLASに未対応
   入手時のバージョン HPG 2.00B04 は外付けの NEO-D9C で対応していた(今後のF/Wアップデイトに期待)。
補足
1. ZED-X20P の設定には u-center2 が必要
   u-center2 の初回起動時にはスマートフォンによる認証手続きを要求される。
2. ファームウェアの更新
   ファームウェアの配布元:「Firmware Update」欄右端の ∨ マークをクリック。
   オプション設定無しでは失敗したので「Enter safeboot before update」をチェックしたら成功した。
3. u-center2 の GPSコマンドをモニタする

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